【連載】マシンを速く走らせるコツ ~ 第2回 ~「加速の基本」
加速の基本
正しい加速方法を知っていると、ストレートでのスピードが伸びるようになりラップタイムの短縮につながります。また、ライバルの追い越しも楽になり有利にレースを運ぶことができるようになるので覚えておいて損はありません。
加速の基本とは?
「加速の基本」といっても内容は特に難しくはありません。気を付けることは以下の3つだけです。
- できるだけアクセルを踏み込む
- エンジンのパワーバンドを使う
- シフトアップ操作を素早く行う
以上ですが、セミAT車はクラッチ操作が自動化されているので「3」が、AT車(オートマチックトランスミッション車)はシフト操作も自動化されているので「2」と「3」が不要となりますね。(^^♪
<詳細説明>
それでは、加速で気を付けることについて簡単に説明します。
1.できるだけアクセルを踏み込む
加速で重要なのは、タイヤのグリップをイメージしながらできるだけアクセルを踏み込むことです。パワーのあるマシンの場合、アクセルの踏み方でタイヤが空転する場合がありますが、僅かな空転であれば問題ありません。そのまま加速を続けます。
もし、この時にマシンが左右に振られた時は、アクセルはなるべく戻さずハンドル操作だけで修正します。アクセルを戻さないのは「加速ロス」を防ぐためです。
アクセルを思いっきり踏んでもタイヤが空転しないパワーの低いマシンの場合は、コーナリング中を除いて常にアクセル全開のベタ踏みで加速するようにします。
~ TCSについて ~
TCS(トラクションコントロールシステム)はパワーの低いマシンなら基本的にOFF、パワーの高いマシンは、加速のたびにタイヤが大きく空転してまともに加速できなくなるので基本的にONにしておいた方が良いでしょう。
2.エンジンのパワーバンドを使う
パワーバンドとはエンジンが力強く回る領域で、通常は「最大トルク」を発揮する回転数と「最高出力」を発揮する回転数の間の領域ことをいいます。
加速中は、シフトアップ直後の回転数がこのパワーバンド内に入るようにエンジンの回転を十分に上げてからシフトアップするようにします。これにより、鋭く力強い加速が可能になります。
ただし、あまり回転を上げ過ぎるとレブリミッター(エンジンの回転上昇を抑える機能)が作動して加速しなくなってしてしまうので注意してください。
~ 路面が滑りやすい場合 ~
雨で路面が滑りやすくなっている場合は、あえてパワーバンドを外して(エンジンの回転を上げずに)シフトアップをすることがありますが、これは、スリップによるタイヤの空転を抑えるためで、特にハイパワーマシンや低いギアで加速する時に有効なテクニックです。
3.シフトアップを素早く行う
AT車やセミAT車はクラッチ操作が自動化されているので関係ありませんが、MT車(マニュアルトランスミッション車)は、シフトアップをしようとクラッチを踏んだ瞬間からギアを上げて再びつながるまでの間は、駆動力がカットされるので加速をしていません。
シフトアップのためにクラッチを切っている時間は1秒以下と僅かですが、この時間は加速をロスしていることに変わりはないので、可能な限り短くする必要があるでしょう。
実車の「DCT=ダブル・クラッチ・トランスミッション」や「DSG=ダイレクト・シフト・ギアボックス」は、2つのクラッチを使ってシフトアップの時間を短縮する技術で、シングルクラッチ車では味わえない鋭い加速を実現しています。
日本を代表するMT車といえば…軽トラ…いや、このマシンでしょう…(^^♪
備考・その他
今回はマシンを速く走らせるためのコツとして「正しい加速」を簡単に説明しましたが、最近はスポーツカーでもクラッチ操作が自動化されたセミAT車が増えているので、シフトアップの仕方でタイムに大きな違いが生まれることは少なくなりましたね。(^^♪
<連載記事>
【連載】マシンを速く走らせるコツ ~ 第1回 ~「マシンを知る」 - XBOX ONE X のゲーム日記
【連載】マシンを速く走らせるコツ ~ 第2回 ~「加速の基本」 - XBOX ONE X のゲーム日記
【連載】マシンを速く走らせるコツ ~ 第3回 ~「ブレーキングの基本」 - XBOX ONE X のゲーム日記
【連載】マシンを速く走らせるコツ ~ 第4回 ~「コーナリングの基本」 - XBOX ONE X のゲーム日記
END