「Project Cars 2」にギアが1速しかない特殊マシンが登場する
ガスタービン式エンジン搭載でギアが1速しかない
みなさんは「Project Cars 2」に登場するレースマシンの中に「Lotus Type 56」という古いマシンが存在するのを知っていますか?
このマシンは1968年にロータスが製作した古いレースマシンで馬力が500HP、最高速度322km/h、0-100mの加速も5.5秒、重量612㎏・・・と、なかなか優れたスペックをもっているのですが、実は2つほど面白い特徴があります。
一つ目が、マシンを動かすためのエンジンに一般的なガソリン式のエンジンではなく、航空機などに用いられるガスタービン式のエンジンを搭載しているところと、二つ目が、トランスミッションのギアが1段しかないところです。
Lotus Type 56
スペック:500馬力、最高速度322km/h、0-100km/h加速5.5秒、612㎏、4WD車、トランスミッションは「1 Speed」
アイドリングが約37000回転!?
ガスタービン式エンジンは基本的にジェットエンジンと同じ構造なので、アイドリングが約37000回転と恐ろしく高くエンジン音も「キーーーン」という音と「ザーーー」という音が混じりあってけっこう耳障りです。
アイドリングが高いのでブレーキをかけずにギアを入れると猛烈に突進するので、目の前に壁があるガレージなどから出るときは必ずブレーキをかけてからギアを入れた方が良いですね。ちなみに、
エンジンの最高回転数は約57000回転です。
※ガスタービン式エンジンとジェットエンジンの違い・・・ジェットエンジンが噴き出す排気ガスで推力を得ているのに対して、ガスタービン式エンジンは排気ガスでタービンを回してそのタービンの軸から動力を取り出している。
アイドリングは約3万7千回転
ギアが1速しかない・・・
最近のレースカーというのはたいていは4速以上のギアをもっていて、エンジンのパワーを効率よく駆動輪に伝えていますが、この「Lotus Type 56」というマシンは「1速」しかありません。
スクーターやCVT車のようなベルト式の変速機もなく、ガスタービン式エンジンから取り出した回転を後輪に直結しています。
さらに、回転が上がってもエンジン音にあまり変化がないのでマシンのスピードが掴みづらく、また、ウイングによるダウンフォースもないのでブレーキの効きは弱く、慣れるまではスピードオーバーでコーナーに突っ込むミスが頻発しました。
ギアチェンジのロスがないのでタイム的にはメリットがありますが、慣れるまではドライブが難しいマシンだといえます。
スピードオーバーによる激突に注意・・・
備考・まとめ
この「Lotus Type 56」マシンは1971年に「F1世界選手権」にも投入されたみたいですが、燃費が悪いため燃料をかなり多く詰まなければならず、その重さによって競争力が低くなってしまい、結局「F1」では一度も勝利することはなかったようです。
それにしても、昔のF1レースには大きなファンでダウンフォースを無理やり作ったり、タイヤが6つもあったり、ガスタービン式のエンジンがあったりと、いろいろと変わったマシンがあって、もしかしたら現在のF1よりも面白かったんじゃないかなぁ・・・と思います。
END