XBOX ONE X のゲーム日記

Microsoft のゲーム機 XBOX シリーズでゲームを楽しんでいる人のブログ

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」を分解メンテナンス

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順1

ワイヤレスコントローラーの左右スティックをメンテナンス

今回は、約3年前に購入した初代「Xbox One」に付属していた Xbox コントローラーの左右スティックがやや硬くなってきてしまったので、分解してメンテナンスすることにしました。

スティックの状態は?

特に左スティックの動き出しが硬く、ある一定の力がかかるまで指の動きに抵抗して動き出そうとせず、ある一定の力がかかってからようやく「ガクッ」と動くようになっています。

ゲーム機のコントローラーは消耗品ですから、2~3年も使えば部品の劣化などでスティックやトリガーの動きが悪くなってしまうのは仕方のないことですが、このコントローラーはスティックの動き以外にはまったく問題がありませんので、このまま放置して「使えるけど使いにくい…」という微妙な状態にしておくのは非常にもったいないですね。

<メンテナンス手順>

以下がメンテナンスの手順です。

① 電池室内のシールはがし

まずは、電池室内部のシールをはがします。ピンセットなどで端をめくります。

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順4

ある程度めくったら今度は指でつまんではがしますが、ここで異変を見つけました。なんと、電池室内の製品シールをはがすと、その下からまた違う製品シールが現れたのです。。。(゚Д゚;) コレハニセモノカ…

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順5

製品シールの2枚重ねとは・・・まさに想定外の出来事です。

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順6

恐る恐る2枚目もはがしましたが・・・さすがに3枚目は無かったですね。。。赤い丸の位置に背面ボディの固定ネジがあります。

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順7

② グリップカバーの取り外し

次に、最も難しい作業である「グリップカバーの取り外し」です。まずは、左右のグリップ裏側にあるカバーを取り外します。プラスチック製のヘラなどをすき間に入れてググっとすき間を広げます。

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順2

すき間ができたらそこに指の爪を差し込んでグリップカバーを剥ぎ取ります。結構力を入れるので「グリップカバーが割れるのでは…」と心配になるかもしれませんが、結構丈夫なので内部のはめ込み用の爪が折れてもグリップカバー自体は簡単には割れません。

万が一、はめ込み用の爪が折れても両面テープで固定できる構造になっているので心配はありません。(^^ゞ

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順3

グイグイ引っ張ると「バキバキッ!」という音とともにグリップカバーが取れます。

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順10

左右のグリップカバーを外します。グリップカバーは一度外し取ると爪の角が少し削れるので次回から外しやすくなります。

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順11

③ 固定ネジの取り外し

特殊工具の登場です。Xbox ワイヤレスコントローラーを分解するにはこの「ヘックスレンチ」または「トルクスレンチ」と呼ばれる工具が必要です。大きさがいろいろありますが今回は「T9」というサイズを使います。

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順8

まず、電池室内のネジを取り外します。

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順13

赤丸の位置にあるネジ5個をすべて取り外します。

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順12

背面5カ所のネジを取り外すと、フロント側のカバーが外れて内部がむき出しになります。

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順14

問題の左スティックの部品です。ここに注油すれば動きが復活するかもしれません。

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順15

スティックは接着ではなくハメ込み式なので上に引っ張るだけで簡単に外せます。

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順16

ここで呉工業の「KURE CRC シリコンスプレー」の登場です。このスプレーは油やグリスとは違ってサラサラのシリコン剤を塗り付けるタイプなのでベタベタになることがなく、精密部品の可動部のメンテナンスなどに最適です。さらに金属だけでなくプラスチックや木材にも使えるので一本買っておくといろいろと重宝します。

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順17

このシリコンスプレーを左スティックの可動部品に吹きかけます。

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順18

ついでに右スティックにも吹きかけます。

Xbox ワイヤレスコントローラーの「左右スティック」の修理手順19

これで終了です。後は元通りに組み立てれば作業完了です。

備考・その他

組み立て後に5分ほど時間をおいてからスティックの動きを試しましたが、気になるスティックを動かし始めた時の抵抗もほぼ感じなくなり、左右どちらのスティックもスムーズに動かせるようになりました。また、シリコンスプレーを塗ったことによる電気的な異常動作もありませんでした。

作業時間は30分程度ですが、慣れれば5~10分くらいで出来るようになるでしょう。もし、手持ちのワイヤレスコントローラーの中にスティックやトリガーの動きが鈍くなってきているものがあったら、ぜひ一度分解してシリコンスプレーを塗ってみてください。きっと動きが良くなるはずです。

END