ゲームレビュー『TT ISLE OF MAN』はバイク乗りも納得する本物のバイクゲーム
XBOX ONE版「TT ISLE OF MAN」を入手
つい先日、毎年マン島で開催されているバイクレース「マン島TT(ツーリスト・トロフィー)」をリアルに再現したバイクゲーム「TT ISLE OF MAN」が発売になったので、早速入手してプレイしてみました。(公式サイト:TT Isle of Man: Ride on the Edge - オーイズミ・アミュージオ)
購入は日本のアマゾンです。PS4だと日本語版があるみたいですが、XBOX ONE版には日本語版らしきものがなかったので「北米版」にしました。
北米版パッケージ(表)
北米版(ディスク)
北米版(裏面)
「マン島TT」レースとは?
「マン島TT」レースはイギリスとアイルランドの間にある「マン島」南部の一般道をコースにして開催されているレースです。(マン島TTレース - Wikipedia)
コースは、一周が約60キロメートルもあり、コーナーの数は260以上、コース幅が狭く、しかも、先が見えないコーナーが多く、さらに、コースの両側には逃げ場が無いなど・・・コースの過酷さから「世界一危険なレース」としても知られていて、実際に開催した110年で240人のライダーが命を落としています。
まずはインストール
今回入手したのは「北米版」ですが、パッケージを開封してディスクを XBOX ONE X に入れると自動でインストールが始まりました。
タイトルがひらがなで「てぃーてぃー・あいる・おぶ・まん」となっていますね。これは海外版のゲームをインストールする時によく表示されるのですが、インストールが終わると正式なタイトルに戻るのでと心配はいりません。
インストールサイズは、ディスクからが約17GB、ネットワークからは約800MBです。発売されて間もないゲームなのでネットワークからのダウンロード(アップデートパッチ)はまだ少ないですね。
インストール中はタイトルがひらがなになっている
早速プレイしてみる
起動すると、まず強制的に「TUTORIAL」(チュートリアル)が始まるので、それをプレイします。 チュートリアルは操作の説明と短い区間の練習走行だけなのですぐに終わりますが、ウイリー防止の電子制御がオフか弱めになっているのウイリーからの転倒に注意してください。
起動すると、まずチュートリアルがスタートする
★ゲーム設定とマシンセッティングの変更
ゲーム自体とマシンのセッティングはトップメニューの「OPTIONS」から確認と変更ができます。
マシンの電子制御セッティングは、トップメニューから「OPTIONS」→「GAMEPLAY」→「RIDING STYLE」に移動して確認・変更しますが、今のところ、タイヤ、サスペンション、マフラーといったパーツ類のセッティングや変更はできないようです。
また、「OPTIONS」ではマシンの電子制御の他にも、ゲームの難易度、コントローラー、オーディオ、ビデオなどのいろいろな設定の確認や変更できます。
電子制御などの設定画面
★プレイ視点は4種類
ゲームのプレイ視点は以下の4種類があって、おススメはやっぱりスピード感があって迫力満点の「ライダー視点」です。このゲームのライダー視点は「MotoGP17」や「Ride2」で感じる違和感がなくてかなり気に入ってます。ただ、きつめのコーナーの先が見えないのでタイトコーナーだけは練習が必要になるかと思います。
その他だと、後方視点2がおすすめですね。
- ライダー視点(スクリーン後方視点)
- オンボード視点(カウル先端)
- 後方視点1(通常)
- 後方視点2(やや接近)
スクリーン越しにコースが見えるライダー視点がおすすめ
画質は4K対応でかなりリアル
自分の場合はシャープの50インチの4K対応テレビ「LC-50U45」でプレイしていますが、画質はなかなかきれいです。流れる景色はまるで実写のビデオ映像を見ているような感じで「素晴らしい」のひとことです。
後方視点にしたときに若干ライダーの動きがぎこちなく感じるときがありますが、マシンのスピードが上がるとライダーの動きを気にする余裕も無くなるので、このままでまったく問題ないと思います。
リアルな林の中を駆け抜けるのはなかなか気持ちがいい
路面にも質感があってかなりリアル
リアルバイク乗りも納得のハンドリング・挙動
自分も大型バイクに乗るので良くわかるのですが、このゲームの挙動やハンドリングは非常に「優秀」です。
まず、スタートからの加速が優秀です。例えば、1000ccのスーパースポーツバイクは0~100km/hの加速が2秒台と凄まじく速いのですが、このゲームはそれがしっかり再現されています。
その昔、プレイステーション2のリアルバイクゲームで人気だった「ツーリスト・トロフィー」もかなりリアルにバイクを再現していましたが、スーパースポーツバイクの加速力は再現されていません。
次に、ハンドリングですが、倒し込みがクイックでコーナーに突っ込んでいくスリルがしっかりあります。そして、スピードが遅いと曲がり過ぎるし、逆にスピードが高すぎると、ちゃんとフロントタイヤが滑って転倒したりコーナーを飛び出します。
最近買ったバイクゲーム(MotoGP17、Ride2)は、このフロントタイヤの滑りを再現していません。スピードが高ければ単純に大回りになるだけでしたので、ライディングの腕の見せ所であるコーナー進入時に緊張感がなく、退屈でつまらないものとなっていました。
もちろん、フロントタイヤがだけでなくリヤタイヤも滑ります。リヤタイヤはアシスト(トラクションコントロール)を効かせて滑りにくくすることができますが、路面の起伏で荷重が抜けるとアシストがあっても滑るので注意が必要です。
ブレーキングについても、マシンのバンク角や、路面の状態に合わせたかけ方をしないとフロントタイヤがグリップを失って転倒してしまうので緊張感があります。
まとめ・評価は?
個人的にこのゲームの評価はかなり高いです。コースの質や挙動・ハンドリングについては、プレイステーション2のバイクゲーム「ツーリスト・トロフィー」を超えていると思います。大げさではなく10点満点中の8~9点を付けてもいいでしょう。
ただ、マン島TTレースが始まった頃の懐かしい古いバイクが登場する・・・といった楽しみがないので、まだいろいろと改良するところはあると思いますが、最も重要なバイクの挙動やコースの完成度はとても高いので、一般公道を驚くようなスピードでかっ飛ばすのが好きだという「スーパースポーツバイク好き」ならば買って損はありません。一日も早く手に入れて幸せになってください。
END