バイクレースゲーム「MotoGP 17」の真の面白さはどこにある?
「MotoGP 17」とは?
「MotoGP 17」は2017年の秋(9月)に発売されたバイクのレースゲームで、登場するライダーやバイクのリアルさはもちろん、レーシングチームの所属ライダーとなって世界を転戦したり、オーナーになってチームを運営したり、さらに、ミック・ドゥーハン、ケビン・シュワンツ、ワイン・ガードナーなどの懐かしいレジェンドライダーや2サイクルエンジンのバイクを操縦できたりと、コンテンツも豊富でバイクレースファンには絶対に見逃せないゲームになっています。
バイクの操作は簡単・・・でも難しい
基本的なバイクの操作はとても簡単です。左スティックでバイクを左右に傾けてコーナーを曲がり、左右のトリガーでブレーキとアクセルを加減するだけです。ストレートなら変にふらつくこともなく、まるで空中に浮いているみたいに滑らかに走れます。
バイクの種類は、懐かしい 2ストローク125㏄、250㏄、500㏄、そして、現行型の 4ストローク250㏄の「Moto3」、4ストローク600㏄の「Moto2」、4ストローク1000㏄の「MotoGP」がありエンジンパワーが増すほど操縦が難しくなりますが、各種のアシストがあるので慣れるまではその機能を利用して練習することができます。
それと、バイクということで当然ながら「転倒」しますので注意が必要です。ちなみに、転倒するパターンはおおよそ以下のようになっているようです。
- フルブレーキのままフルバンクさせる
- 縁石を強引に通過する
- 他のバイクと接触
- コースアウトして砂地や芝で滑る
- 壁などに激突
- 加速中にウイリーして後転
- ブレーキングで後輪が持ち上がり前転
慣れないうちは 1~7 の全パターンで転倒しますが、慣れてくるとタイムを縮めるために限界までブレーキを遅らせたり、少しでもライン取りを有利にしようとして縁石に乗り上げるため 1~3 に絞られてきます。いわば 1~3 だけの転倒は上達の証だといえるかもしれません。
ブレーキの掛け過ぎには注意
バイクのセッティングは必要なのか?
難易度が低い時はライバルたち(コンピュータ)も手加減しているので、ノーマル状態のバイクでもそこそこ勝てます。しかし、徐々に難易度を上げていくとライバルたちの手加減も少なくなり、まったくといえるくらい優勝できなくなります。
そして、難易度を最高の「シミュレーション(手加減なし)」レベルにすると上位グループはもちろん、下位グループからも水をあけられてしまい場合によっては最後尾を独走することもあります。こうなってくると、嫌でもバイクのセッティングを変更しなければならなくなります。
個人的にこのゲームのセッティングの最も重要なポイントは「ブレーキングからコーナーの進入でいかに素早く旋回してインに寄れるか」にあると思っています。
もちろん、立ち上がりの旋回も重要ですが、まずは、このコーナーの進入をセッティングで何とかすることができれば中段以上の集団に食らいついていけるようになるはずです。
ライバルたちが急に速くなるので「難易度が上がるとどうやっても勝てなくなるのでは・・・」とあきらめてしまいがちですが、じっくりとセッティングを煮詰めればきっとライバルに対抗できるようになるはずです。
このゲームの本当の面白さは?
最新の有名ライダーやレーシングバイクを操作したり、懐かしいライダーやバイクをアンロックしてコレクションを増やすのも楽しいのですが、個人的には、このゲームの真の面白さというのはレース中の「バトル」にあると思います。
例えば、コーナーの進入時に僅かにブレーキが遅れた場合、普通のレースゲームではライバルが背後に接近するくらいで終わりますが、この「MotoGP 17」の場合は接近するだけでは終わらず、イン側の隙間を目掛けて「ドドド・・・!」と数台のバイクが突っ込んできて、あっという間に順位を落とします。
その後、スリップストリームを使って何台か抜き返しますが、ライバルもやっぱり同じようにスリップストリームで自車を抜き返してきます。そして、この抜きつ抜かれつのデッドヒートを転倒しない限りゴールするまで繰り返します。
こんな感じですから1回のレースでドッと疲れますが、テレビ中継さながらのバトルの面白さは半端ではなく、嫌になるどころか逆に病みつきになります。
激しいバトルが展開されるルーキーズカップ
転倒したら一度ピットに戻って修理しよう
END